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最期の日

2016.10.23 19:00|はっちゃん


「はっちゃん
明日になっても
食欲が戻らなかったら
あぶないかもしれません」

最期の日の
前日に
往診に来てもらって
担当医に
言われたとき


よしっ
飛びきっり
おいしいものを
用意するっ

意気込んで
猛ダッシュで
買い出しに行った


はじめて食べた時
うまうますぎて
びっくり顔した
ローソンの
プチチーズスフレ

ベビーダノンの
リンゴとニンジンの
ソースの部分

薬が嫌な時に
ふんぱつして
茹でた
和牛のスライス

ソテーして
そしゃくしてあげたら
それはそれは
よろこんだ
砂肝

ふかした
サツマイモ
ゆであずきは
こしあん


好きだったもの
思いつくもの
ありったけ
買い込んだけど

でも

なにひとつ

食べれなかったね


がっかりする
私を見て

ちゅーるを
ぺろりとなめて

わんわんカロリーを
ゴクゴク飲んだ

喜ぶ
私を見て


トテトテ歩いて
トイレのところまで
自力で行って

ふーんっ

がんばって

立派な
うんちょすをして

どうだぁーって
顔をした



思わず
笑って
抱きしめた

こんな時でも
どんな時でも

笑顔に
させてくれた

そんな
はっちゃん


僧房弁閉鎖不全
を患い

最期は
心臓の機能が落ちて
体中の浮腫が
ひどくなり
その膨れた体を
やさしく さすって
2日間
ずっと一緒に
過ごした

酸素のチューブを
口元にあてながら
前足を
なでて
うつらうつら

ふっと
目が覚めると
じっと
わたしを
見つめてた

何度も
なんども
手をにぎって

たくさん
話した

優しくて
おだやかで

幸せな気持ちで
いっぱいだった


ああ
もう
お迎えがくるんだね


だいじょうぶ
こわくないよ

いってらっしゃい



こんな
とびきりな
時間をくれて

はっちゃんは
静かに
旅立った。




あれから
1か月

はっちゃんのことを
聞かれても

最期まで
立派に
生き抜いたんですよ、と

なんだか
誇らしい気持ちで
返事をしてる


今の気持ちを
言葉にするなら

悲しい
でも

寂しい
でも

虚しい
でもなく



恋しい。


あの子のことだから
きっと

タッタカターっと
お空の国まで
走って行って

うわーおそら
たのしぃー
って
満喫しているに
違いない


それでいい。

それが、いい。


はっちゃん

「お空には、かわいい子が
たくさんおるでー」



はっちゃん
月命日は
数えないよ

あの日
あの時は
心に
深く刻んでおく

思い出すのは
はっちゃんが
私にくれた
たくさんの
はちゃけた日々
笑顔の記憶たち

そう。
どんな状況でも
平気なふりして
強く
明るく
歩むんだ


それが
わたしたちの
約束だから


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